概要


イタリアは生産量、輸出量ともに世界第1位のワイン大国。
日本でもイタリア料理の人気に伴い、輸入量が急増している。

温暖な地中海性気候に恵まれたイタリアでは、国土のほぼ全域で
ぶどうが栽培されている。
南北に細長い地形のため気候・風土は変化に富み、品種も、
生産されるワインのタイプも、世界に類を見ないほど多彩である。

またワインづくりの歴史も大変古い。
ぶどうの栽培方法と醸造技術が、地中海の海上交易で活躍していた
フェニキア人によって西アジアからローマへ伝えられたのは、
紀元前1000年頃である。
またワインの品質を高めるために欠かせないぶどうの剪定技術も、
古代ローマ人によって考案されたといわれている。
その後ローマ帝国が領土を拡大していくにつれ、ワインづくりは
フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガルヘと広まっていった。

フランス料理のルーツがイタリア料理にあるように、ヨーロッパの
ワインづくりも、ルーツはやはりイタリアにあったのである。

生産地


20州のすべてでワインが生産されている。
DOCG、DOCの産地として日本でもよく知られているのは、
北部のピエモンテ、ヴェネト、中部のトスカーナの3州。

ピエモンテ州は国内屈指の赤ワインの産地で、イタリアワインの王様
バローロ、バルバレスコがある。
また、甘い発泡性ワインのアスティ・スプマンテや、白ワインの
ガーヴィも有名。

ヴェネト州でも高品質のウインを産出している。
代表的なのはなんといっても白のソァーヴェ。
赤ワインではヴァルポリチェッラ、バルドリーノなどがよく知られている。

トスカーナ州にはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、キアンティ
などの有名銘柄がある。

ぶどうの品種


赤用の伝統的な品種では、ピエモンテ州の最良品種とされる
ネッビオーロNebbiolo、
ピエモンテ州に始まり広く全土で栽培されているバルベーラBarbera、トスカーナ州を中心に多く栽培されている
サンジョヴェーゼSangiovege、
中部イタリアでさまざまなタイプのワインを生む
モンテプルチアーノMontepulcianoなどがある。
白用品種では中部・北部で最も重要なトレッビアーノTrebbiano
(フランス名ユニ・ブラン)などが有名である。

格付けとラベル表示


現在、DOCGワインは17、DOCワインは約250ある。
しかし今日格付けされているのは全生産量のわずか10%に過ぎず、
このほかにも個性的で良質なワインは数多く存在する。
DOCGやDOCワインのラベルに表示されるワイン名は、必ずしも
原産地名とは限らない。原産地名にぶどうの品種名が付いたもの、
歴史的伝説に由来するものなどさまざまだ。

たとえば「バルベーラ・ダルバ」というワインは、バルベーラ種の
ぶどうを使ってアルバ地域でつくられたことを意味しており、
「ラクリマ・クリスティ」というワイン名は、キリストの涙が
流れ落ちたところにぶどうの樹が生えたという歴史的伝説に
由来している。

またイタリアワインには、製造法などに関して次のような独自の
ラベル表示がある。

クラッシコ[Classico]
特定の古くからあるぶどう園でつくられたワインにのみ表示される。

スーペリオーレ[Superiore]
DOCG、DOCワインは法律によってアルコール度が定められて
いるが、この表示があるものは規定を超えているワイン。

リゼルヴァ[Riserva]
法律で定められた貯蔵期間より長く貯蔵したワイン。

ヴィン・サント[Vin Santo]
藁の上で数カ月干したぶどうを圧搾してつくったもの。
「藁ワイン」ともいう。辛口、半辛口、甘口の3種類ある。

レチョート[Recioto]
干しぶどうからつくる甘口ワイン。パッシートPassitoともいう。
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