ラベルはワインの身分証明書



ワインのラベルは別名「エチケット」。

そこにはぶどうの品種、原産地、収穫年、醸造元等、
ワインに関するさまざまな情報が盛り込まれている。

ラベルはいわば、ワインの身分証明書なのである。

ワインを飲むときには、まずラベルに書かれていることを
よく読んでみる。
それがワインに対する「エチケット」だ。

ワインに慣れていないとラベルを読むのは一苦労。
外国語で書かれているし、専門用語も多い。

最低限必要な事項から順にチェックしていくのが早道だ。

1.ワインの原産国



比較的小さな文字でFrance、Italy、Germamy
などと国名が記されている。
またラベルに表記されたスペルでも原産国がわかる。

もっと単純に言えばフランス語ならフランスのワイン、
イタリア語ならイタリアのワインとなるところだが、
ドイツ語で書かれていてもオーストリアワインと
いうこともあるし、
スイスのワインにはフランス語も使われる。

より確実に原産国を知るには裏ラベル
(または瓶の首元のラベル)を見る。

輸入業者によって張られたラベルには、
日本語で原産国が明記されている。

2.格付け表示



AOC(仏)、DOCG・DOC(伊)、QmP・QbA(独)
といった格付け表示が、これもかなり小さく記されている。

ただし略号ではなくフルスペルなので
「ワインの格付け」を参考に照らし合わせて確認して頂きたい
(QbAは単にQualitatswein あるいは
Qualitatswein b.A.と表記されることが多い)。

Table(仏)、Tavola(伊)、Tafel(独)の
小さな文字があれば、それらはいずれもテーブルワインである。

また、いわゆる地ワインは日本ではなかなか手に入らないが、
もしPaysの文字を発見したら、
それはまぎれもなくVin de Paysである。

3.ワイン名



ウイスキーや日本酒と違い、ラベルに一番大きくデザインされて
いるのがワイン名(いわゆる銘柄)とは限らない。

製造者の名前の方が大きいこともしばしばあって、
なかなかやっかいだ。

格付けされたワインは、ラベルにぶどうの原産地名を表示しており、
基本的にはそれがワイン名である。

しかしすべてがそうというわけではない。

ワインの名前は、一般に次のいずれかである。

[ぶどうの原産地名]

AOC、DOCG・DOC、QmP・QbAなどの
格付けれたワインは、ラベルにぶどうの原産地名が表示されており、
それがワイン名である。

たとえばフランスの「シャブリ」というワインは、
ブルゴーニュ地方シャブリ地区という原産地の名
(この場合は地区名)がワイン名になっている。

AOCの格付けは地方名、地区名、村名、畑名と複雑に細分化し
等級化しているので、ワインに慣れてくれば、名前を見ただけで
そのワインがどのクラスのものかがわかるようになる。

[シャトー名]

フランス・ボルドー地方のワインには、
「Chateau…」と表示されているものが多い。

城を意味するシャトーは、本来ぶどう園の所有者だった
領主の住居を指す言葉だったが、現在はぶどう園そのものを
シャトーと呼んでいる。

ボルドー地方にはAOCの格付けができるずっと以前、
1855年からこのシャトー格付けがあるため、
産地名ではなくぶどう園名がワイン名になっていることが
多いのである。

[ぶどうの品種名]

「シャルドネ」「リースリング」「カベルネ・ソーヴィニヨン」
といったワインは、ぶどうの品種名がそのままワイン名に
なったものである。
代表的なのはカリフォルニアのヴァラエタル・ワイン。
またドイツワインの多くや、フランス・アルザス地方のワインは、
品種名に原産地名を併記して表示する。

[その他]

ワインの名前にはそのほか、製造者が独自に付けたもの、
赤・白・ロゼなどワインの色の名を付けたもの、
またイタリアの「エスト!エスト!!エスト!!!」や
「ラクリマ・クリステイ」のように、歴史的な伝説に基づいて
付けられたものなどがある。

4.収穫年・その他



収穫年とはぶどうの収穫された年を指し、ヴィンテージともいう。
農作物であるぶどうは天候などによって作柄が大きく左右されるため、
ボルドーのシャトー銘柄、ブルゴーニュの特級畑銘柄など、
熟成タイプのワインを選ぶときには重要なポイントとなる。

その他ラベルに表示されているのは、
製造者名(醸造者名あるいは瓶詰め元名)とその所在地、
内容量、アルコール度数、品質保証マーク、公認検査番号などである。

しかし国や格付けの内容によって表示方法は異なり、
これらすべてが記されているとは限らない。
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